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事業の背景と目的

Purpose and background of SecondWave

ロボットや人工知能、ICT技術の発展、社会構造の変化により、工場における雇用のみならず、数々のホワイトカラーの雇用も失われ、さらに今後、サービスや情報産業の比重が一層伸びると言われている。現在の雇用の半分が失われ、新たな産業、職種へと転換していくと言う論文も発表されている[マイケル・A・オズボーン;雇用の未来?コンピューター化によって仕事は失われるのか]。もはや、10年前の、いや5年前の職種がなくなり、どんどん新たな職種が生まれてくる変化の激しい時代に私たちは直面している。寿命が延びた日本においては、社会人寿命は企業の平均寿命を超え、もはや、永久就職は死語となりつつある。候補者側には今後は組織ではなく、市場に評価される時代が予想され、人生において幾度かキャリアチェンジを余儀なくされるにちがいない。

一方、ICT技術の進歩やクラウドサービスの発展、社会構造の変化により、「テレワーク」と呼ばれる時間や場所に縛られない、また、一つの会社に属さない自由な働き方が可能となってきた。このような労働形態の多様化、雇用環境の変化の激しい時代においては、自身の人生における優先順位や可能性を知り自分の可能性を活かせる選択肢を常に知っておく必要がある。また、多様な働き方を知り、ライフステージの各段階で自分に適した就業形態、どんな働き方が希望なのかを適宜、選択していく必要がある。しかし、適切な相談機関がないため、その大半はどこで誰に相談していいのかわからず、漠然とした不安を抱えたままである。本事業では、このような時代において必要な、人間ドックで健康を定期的に点検するように、“当たり前に”キャリアを定期的に点検し、中立的な相談が可能なキャリアドック事業を推進する。

また、わが国では、近年、少子高齢化による労働力人口の減少傾向が大きな課題となっている。労働政策研究・研修機構の試算では、就業者数は2030年に821万人も減少してしまうと予測している。一方、働きたくても働けない人たちや、新しい働き方を模索している人たちも多い。例えば、育児や介護に忙しい男女や定年退職後の中高年は、フルタイム正社員のように長時間の固定した時間は無理だが、時間と場所に縛られないなら働きたい/働けるという人は多い。また、一つの企業に縛られずに、自分の得意な専門分野に特化して複数の企業で働き、さらに専門能力を磨きたいという人や社会に貢献しながら時間や場所に捉われることなく自分の人生を自由に設計したい人も増加しつつある。

他方、変化スピード激しい昨今、経営の不確実性の高まりに伴い状況に則したプロジェクト単位の人材確保ニーズも高まっている。多くの専門職を正社員として雇用しておくと固定費がかさむことからこれらの人材を必要な時に必要なだけ社外から調達できれば、固定費の流動化が可能になる。また、新たなプロジェクトや事業の立ち上げに際し、すでに高い専門能力を持った人たちを社外から調達できれば、迅速なプロジェクトの立ち上げが可能となる。さらに、複数の企業や人と働くタレントは個人の専門能力に幅と磨きをかけることができるばかりでなく、その知識や人的ネットワークを他の人と共有、橋渡しをすることにより、社会全体の活性化に役立つ。

本事業では、これらの時間や場所に縛られないで働きたいという専門能力の高い人たち(タレントと呼ぶ)と、専門能力の高い外部人材を活用したい企業とのマッチングを行い、タレントには得意分野の仕事を、企業には迅速な人材配置の実現を可能にする。これをタレントシェア事業と呼ぶ。

上述のようにグローバル化、IT技術の発達、社会構造の変化に伴い、新しい働き方が可能になる環境が整いつつあり、またそれを望む人たちも多い。一方、そういった雇用形態を望む企業も潜在的にあるがマッチングがうまくいっていない現状がある。新しい形態が生まれる時には、双方に啓蒙活動が必要となる。候補者側には今後は組織ではなく、市場に評価される時代が予想され、キャリア人生において幾度かキャリアチェンジを余儀なくされるにちがいない。この大きな変化時に必要な中立的な立場とマーケット感覚を有すコンサルタントによるキャリア相談機関(キャリアドック事業と呼ぶ)も設置する。そして相談だけでは解決にならない。出口を提供しての不安払拭である。我々は所謂芸人やタレントが事務所に所属するように、一般人のタレント事務所となり多様な就業機会を提供する(タレントシェア事業)。この2本の柱があって初めて企業と候補者への新しい働き方、企業側の啓蒙は実現すると考える。現在増えてきたクラウドソーシングでは、顕在かつ明確な目的とリテラシーのある人しかマッチングができない。過渡期には効率化ではなく創造的な機関が絶対に必要だ。顕在化していながらマッチングがうまくいっていない子育て中の男女、中高年層はもちろんのこと、マーケット感覚が欠如しているために能力の使い方を間違えている人、現在は正社員として働きながら新しい働き方を模索する“潜在層”、またこういうプロ人材の獲得により発展の可能性があるが採用ができていない“潜在企業”に本サービス提供をすることで、多様な形で幸せに働く人が増え、ひいては社会に貢献できると考える。